http://natalie.mu/news/show/id/10983
トークライブ「『小室哲哉』とは何だったのか?」を見るために阿佐ヶ谷ロフトAへ。http://xtc.bz/、id:ozricこと津田大介さんをはじめ、HONDALADYのマルさん、id:ykuriharaこと栗原裕一郎さん、ばるぼらさん、id:okadaicこと岡田育さんら豪華ゲスト。以下箇条書きレポート。
- TK逮捕と聞いて「大麻?」と思った業界人は非常に多かったらしい。
- 岡田育さんのTKヲタっぷりがすごい。次から次へと出てくるTK関係の記事やパンフなどの資料の数々。
- 木根尚登が原作、高河ゆんがキャラクター設定、小室哲哉が音楽、宇都宮隆が声優だったメディアミックス企画「CAROL」。アニメ版は下記リンク参考。
http://blog.livedoor.jp/textsite/archives/20248021.html
- CAROLに登場するTMがモデルのバンドの名前がガボール・スクリーン。ちなみに96年に発売されたTKプロデュースのPSソフトの名前も「ガボール・スクリーン」。両者に設定的な繋がりはないらしい。さらに2001年にDJ DRAGON、原田大三郎と組んだ「ガボール」もある。TKはどんだけガボール好きなんだよ!
- TMが夜のヒットスタジオ出演時に小室哲哉が村田英雄の歌をサンプリングして本人の前で披露。当時サンプラーは相当高価だった。
- TMNはB'zへのカウンター?
- YOSHIKIと小室のユニットV2。当時全然気にも留めてなかったんだけど、小室のヴォーカルはかなり弱々しい。V2にはTHE ALFEEの高見沢俊彦も加入予定だったがレコード会社の垣根を越えられず実現しなかった。実現していればもの凄い面白いモノが見れた事だろう。
http://my.reset.jp/~mars/btg/document/v2.htm
- 遠峰ありさが華原朋美になり小室哲哉プロデュースになってから、華原朋美のグラビアに何故か一緒に登場する小室哲哉が面白い。ファンからはTKが選んだなら、と強い反発はなかったようだ。華原は1974年生まれだからTKの運命の人ならしょうがないと
みんな納得したという意見もあり。>みんなじゃなかったらしい!サーセン!
- TKは尚美学園大学の特任教授だったが、同じく尚美学園大学特任講師のHONDALADYマルさんもTK逮捕の報を聞いた第一声が「シャブ?」だった。
- その小室特任教授のオープンキャンパスにしっかり参加する岡田育さんのヲタ魂。
- デビュー時のTMは洋楽の影響を受けていたが、次第に小室サウンドを確立、しかし多忙のため他の曲を聞く時間すらなくなり同じような曲しか作れなくなった自家中毒に陥ったというばるぼら説。
- スピッツのカバーする「I'm proud」がすごいイイ。
コメントはこんな音出ねーよ!の嵐!
- シンセっ子にはスピーカー付きシンセはバカにされた。しかし、実際にはオールインワンシンセですごく使いやすい。
- 自分のライブでもきちんとEOSを置く(使ってるかどうかは不明)TKはきちんとYAMAHAに仁義を通している。
- TKの道を通ってきた中田ヤスタカもYAMAHA派。
- (マルチで)汚れてない頃のマークパンサーのCD。華原朋美がコーラスやってた(クレジット表記無し)ので買ったという岡田さん。
- ユーログルーブ、意外に今聞いてもカイリーミノーグみたいでいいと高評価。
- EPICからダンスミュージックをやるために新興のエイベックスへ移籍。
- エイベックスでは「哲っちゃん」と呼ばれて可愛がられていた。
そもそもの話、今年初頭に高円寺円盤で行われたばるぼらさんのイベントで小室哲哉の話が出ていたんだよね。90年代に於ける小室哲哉の功績が正当に評価されて来ていないのではないか?と。
http://d.hatena.ne.jp/aniota/20080203/1201989172
- 小室の影響を公言しているDE DE MOUSEや、渋谷系と小室の合流地点である中田ヤスタカ、と今売れているサウンドは何らかの形で小室の影響下にある。
- TMネットワーク『Get Wild』は初期の四つ打ち。
- 逆シャアのテーマソング『BEYOND THE TIME 〜メビウスの宇宙を越えて〜』の途中にある転調が強引で面白いという小ネタ。また、小室哲哉は90年代のカラオケ隆盛にも寄与し、サビ前に四拍空けるとか歌いやすい工夫がされている。
- 小室哲哉の初めてのソロ、シティハンター3テーマソングの『RUNNING TO HORIZON』では宇都宮隆のようにロックっぽい歌い方が出来ず、これが気になったのか後に出たシングルではボーカルを重ねて更にエフェクトを掛けるようになり、これが小室哲哉がエレクトロニカに走る切っ掛けになったのでは?という指摘。
- 小室はTRF『Easy Do Dance』で更に曲の作り方が進化してサビのメロディーで2音しか使ってない。
ばるぼらさんのコメントもこれがベースになっていた。
>ばるぼらがジャングルの話をしていたかどうか、それだけが気になる!
誤解を恐れずハッキリ言うならジャングルの話してました!でもジャングルの定義をちょろっと程度だけど。
関連して、BUBBLE-B氏によるTK分析。これも超重要。
http://www.bubble-b.com/2008/11/tbs.htmlhttps://web.archive.org/web/20081112052451/http://www.bubble-b.com/2008/11/tbs.html
http://www.tbsradio.jp/utamaru/2008/11/tk.html
TKは本当に音楽バカだったんだ!
この日のイベントを通して小室哲哉のやってきた事は本当に面白い、それでいてツッコミ甲斐があるという、哲っちゃんは愛すべき存在だったんだなぁと改めて思った。報道と一般層との温度差。100億の資金の行方・・・。まだまだ謎は残るが、「今年はヴォーカロイドが来るよ!」という元気で呑気な復活TKの言葉が聞きたい。