ex

「サプリメントのふりをした総合薬」としてのPerfume

http://www.jarchive.org/blog/entry/200710/16sense_of_values.html
これもQJにてPerfumeのアートディレクター・関和亮インタビューを担当したばるぼらさんのPerfumeを取り巻くムーブメント評。

Perfumeはデビューからつい最近まで、アキバ系なのか、クラブ系なのか、オタクなのかサブカルなのか、アイドルなのかアーティストなのかを、ファンや、スタッフでさえ、ずっと悩んでいたように見えた。しかしPerfumeはいつの間にか、誰も切り捨てることなく、そのすべてを巻き込む存在に成長していた。本当は最初からずっとそうだったのかもしれないが、その状況がクリアに見えたのは最近のことだった。

彼女達個人には彼女達なりの文脈があるだろうが、Perfume自体には文脈が欠けていた。文脈が欠けているからどんな文脈にも対応できた。それらはどれも正解ではないが間違いでもない。これは最近の面白い人達全員に言えることだと思う。

このPerfumeの文脈の無さはQJ中田ヤスタカインタビューにもよく表されている。

Perfumeのスタッフは、ものすごい天才か、ものすごい勘違いをしているか、どっちかです(おそらく後者)

一時はPerfumeを切ろうとしていたアミューズ、計算しているのかしてないのか分からないブッキング、安全な橋を渡りすぎな感のある会場選びetc、目を見張る冒険は無いけども絶えずファンを戸惑わせる展開は運良くいい方向に転がり続けてきた。そしてイベントの出演だが遂に武道館のステージに立つPerfume。安牌な割にはwakwakさせてくれるのがPerfumeだ。