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インディーズを買うということ

http://d.hatena.ne.jp/strange/20070910#p1より

http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfLayoutA.jsp?DISP_NO=002104000000

詳しくない人が見れば「誰だよこいつら」と思うだろうし、詳しい人が見れば「この人もインディーズなんだ」と思うだろう(普通はインディーズかどうかで聴く音楽を選ばない)。

まず俺は多分普通ではない。インディーズかどうかで聴く音楽は選ばないけど、実はインディーズかどうかで買う音楽は決まるんです。これがアミさんの言う
さきほど契約してるCDの流通業者の方とお話したのですが、いわゆるインディーズ系のCDがほんまに危機的状況に陥っているようです - 日日≒日キより

まじで、意識的に自分が好きなものに金を払う、ということは徹底したほうがいい。じゃないと、広がらないから。んで、いつでも手に入るからって思って安心しない方がいい。欲しいと思ったときには手に入らないこと多いから。

と言う事なんですよ。メジャーレーベルの音源はよっぽどの事が無ければ買わないけど、それと比較してインディーレーベルの音源はちょっと引っ掛かりがあれば即買い。ちんたら吟味なんてしてられない。そうしないと、まあ市場から無くなりはしないけど、買う機会が無くなっちゃうんだよ。これは音楽に限った話じゃないけど、長年オタクとして生きてきた嗅覚と習性みたいなものだなぁ。ていうか売れてる物はTSUTAYAなりGEOなりで借りればいいじゃん、と思うのは俺だけ?買わなくても入手できるものを買う心理というのがイマイチ理解出来ない。もちろん金を払う価値があるという事なんでしょうが、俺も安月給なもんで安く手に入るものならそれでなんとかしたいと言うのが本心ですわ。

地下アイドルの現場では決して店舗に置かれる事はない、Amazonの取り扱いもなく、公式サイトでの通販すらも行っていない、ライブに来てそのライブの物販でしか手に入らないCDがざらにある。また地下アイドル自身、いつ解散・活動停止するか分からないんで*1うかうかしてるとホントに買う機会を失いかねない。
先日桜(もも)mint'sのCDを知り合いから譲ってもらったんだけど、これも「いつか買えばいいや」と思ってて、そのまま桜(もも)mint'sが活動休止状態になってしまったため買い逃してたCD。リングさんありがとう!
インストア以外では物販のCDなんて大して売れないしね・・・。1回のイベントでマキシ10枚売った所で人件費を考えれば赤だし(チケットのロイヤリティの方が大きいので十分補填出来るんだろうけど)。零細な芸能事務所とか何で儲け出してるのか不思議なんだ(;´Д`)お金の事だから内情とか聞けないし、正直その仕組みがよくわからん
一方、以前も取り上げた桜川ひめこメロンブックステーマソング「めろんしちゃって☆」はメロンブックス店頭と通販でのみ販売されているCD。これはお店のテーマソングという性格上しょうがないんだけども。
http://d.hatena.ne.jp/aniota/20070712/1184178920
この赤松佳音「それが、かのん流!」もメロンブックス独占販売。
http://aniota.jp/mt/archives/200708/24-1604.php
こうなるともう「この商品はこの商品を知ってる人にしか売る気ありません」って言われてる気がして勿体ないなぁと思う。そしてそれがメロンの戦略なんだろう。

そして発端のエントリーである
http://d.hatena.ne.jp/colindisc/20070907より

さきほど契約してるCDの流通業者の方とお話したのですが、いわゆるインディーズ系のCDがほんまに危機的状況に陥っているようです。初回のオーダー数が激減しているそうです。特に体制が変わったらしいタワーレコードとか。要はもうあらかじめ売れるだろうと予想されているものしか取らなくなってきているということで。細かいとこまではここでは控えておきますが、確かに経営的な面を考えたら、うーん、わからなくもないんだけどって感じなんですが、とにかくお金の匂いがぷんぷんっ!

昨日ちょっと書いたけど、こういう現状を見聞きすると旧ヤマギワソフトアニメ館のCutiePaiの推しっぷりが嬉しくなってくる。
http://d.hatena.ne.jp/aniota/20070910/1189355147
もちろん旧ヤマギワ主催で1年間イベントを開催しているからってのもあるけれど、旧ヤマギワのイベントスペースなんて学校の教室の半分以下なスペースで椅子をギッチギチに詰めても40人しか入れないんだよ。ステージなんてそれこそ教壇くらいのものだよ。それで777円のマキシを買って参加するんだから1回のイベントで30000円くらいしか動かないんだよ。商売じゃないよね。こういう現状の中、こういう場所があって幸せだと思う。

インディーズが「自主制作盤」とか呼ばれていた時代はディスクユニオンとかで細々と売られていたわけだけど、インディーズブームの波に乗っかってすっかり市場として確立してしまった。今となってはメジャーとインディーの境目なんて曖昧なモノでしかないけど、ブックマークでも指摘されているようにCD自体が売れてない時代、メジャーの中のマイナージャンルだって同じ話だ。数限りあるCD棚の奪い合いだ。

とにかく、古い販路が先細りつつある現在、インディーズは新たな販路を求めて積極的に動かざるを得ない時期に来ているんだろう。個人的にはAmazonmyspaceitunesがあればなんとかならなくもないと思うけど、やっぱ店舗でCDジャケットを閲覧したいよな。ジャケ買いも大事な要素。

*1:解散ライブを行えるのはまだ恵まれている方