まず上記のケースは個人の観測範囲内での意見であり、全体の話として捉えるのはちょっと暴論・・・と前置きしながらも、みんなニコニコがかつての勢いを失っていると感じていたんだねぇ。
30代~40代くらいの人の中には小学生の時に夢中になって見ていたアニメが、ある日突然「子どもっぽい」と感じられてしまい、卒業したという経験がある人もいる事だろう。もちろん子供の頃から一度も卒業すること無くシームレスにアニメを見続けている人もいるだろうが、一度卒業することによって、そして再び戻ってくることで視点が変わりオタクとして深化する側面はあると思う。
俺の時代はやはり「いつまでもアニメなんて見てらんねぇ、ダサい」と思ってた節はあった。それはまだ大人が見ても耐えられるアニメが無かった時代の話。「毎回毎回最後に敵が爆発して終わり」なテンプレアニメは多感な時期にちょっと鑑賞に耐えられなかったので俺は一度卒業してしまった。名作劇場?あんな辛気クセェの見てらんねぇ!と思ってた。子どもの時代の終わりは「ダッセェ」から始まる。
今まで夢中だったものが突然ダサく感じる。思春期特有の事象と言ってもいい。みんなが何かしらの形で通過する儀式、ごく自然なことだ。
そういう意味でニコニコはやはり子どもっぽい。ネーミングは当然ながら「弾幕」というインターフェースもテクノロジーはさておき、ギミックは子どもっぽいと言える。子どもっぽさで言えば、ニコニコ<Youtubeという図式は存在していると思う。そうなるとニコニコをいつか「卒業する」子どもが出てきても不思議ではない*1。子どもにとって子どもっぽいことはダサいんですよ。
確かに俺の周りの子どもたちを見てもニコニコを見ている子どもが少なくなった感触はある*2。スマホで見ているのを見せてもらうと大体Youtubeの違法動画だ。しかし、それは決して「Youtubeの方が画質がいいから」という理由ではない。検索で引っかかったのがたまたまYoutubeなだけだ。
上に貼った湯川専務の動画だって、まずYoutubeがトップに来てニコニコはようやく4番目だ。親からAndroidを渡された子どもがググってYoutubeの違法動画(もしくはオフィシャル動画)に辿り着く、まで流れるようなGoogle漬けなのは容易に想像できる。
でもね、ダサいものに人はまた帰ってくるんですよ。