妄想も甚だしいが、男には誰しも周りが見えなくなる瞬間がある。これもそんな一例だろう。
人間が体内から物を排泄する行為というのは甚だ興奮するものだ。射精、脱糞、失禁、嘔吐、感涙、鼻血、そして発汗。もちろん人間が生命活動を営んでいる以上、うんこをしない人間はいない。しかし「汗をかかない女の子」ってのは実在する。
いつの頃だったか、TVで見た真夏の某番組の屋外公開イベント、ギラギラ照りつける太陽でステージ上の司会者もアシスタントもまいっている。司会者がハンカチで汗を拭きながら「今日は堪らなく暑いですねー。○○さんは暑いのは大丈夫ですか?」とゲストの女性アイドルに一言。すると一人涼しい顔のゲストの女性アイドルがポツリ。
「わたし汗ほとんどかかないんです」
別のそのアイドルの事は好きでも嫌いでもないどーでもいい存在だったのだが、その瞬間から俺の中に「汗をかかない女の子」の神秘性がひときわ輝きだした。
汗をかかない分トイレに行く回数が多いのかなとか、汗腺が極めて細いのかなとか、体温高いのかなとか、舌から体温逃がしてるのかなとか、そんな子が汗をかく瞬間ってどういう時なんだろうとか、妄想は止まらない。