http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040202ic06.htm
小学校の頃、３つくらい上の上級生に関西弁を喋るニルスというハーフがいた。どこの国のハーフかは知らなかったが、細身の体とどことなく陰のある顔立ちからヨーロッパ系のハーフに見えた。
このニルスが学校の問題児で、そこら中でカツアゲしまくったり、道行く子供をいきなり殴ったり、たまに学校に来れば授業中に大声上げて廊下の壁を蹴りまくったりとなんだかやりたい放題だったので、下級生の間では何されるか分からない危ない存在として認知されていた。
いわゆるガキ大将みたいな存在だったのかも知れないが、そもそも学校にはほとんど来なかったし、大体一人で暴れているのを見るのが多かったので友達はいなかったようだ。特定の個人をいじめたりとかそういう事は見た事がないので、自由奔放で自然体なワルという感じだった。
小学校を卒業してずいぶんたった頃、ヤクザになったニルスが暴力事件に巻き込まれ、刺しただの刺されただのと風の噂で聞いた。
最近彼の事をよく思い出す。彼は今どうしているんだろう。
