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「グループアイドル進化論」読了

book idol wota

キャンディーズピンクレディーから始まり、現在の「アイドル戦国時代」までを総括したグループアイドル本。AKBブームやK-POPブームは何故起きたのかの検証、ピンチケに代表されるアイドルオタクの変遷まで。

現在、もはやCDが売れなくなってしまったという反面、ライブは動員数を伸ばしているという。地下アイドル現場を見てきてずっと思っている事だけど、ライブってやっぱり物販込みなんだよね。出演料なんて微々たるもんで物販売れなきゃマネージャーの人件費や下手すりゃ往復の交通費で赤字だ。同じCDを買わせる商法には色々批判もあるけれど、本音を言えばさすがに同じCDは買っても聞かないので、だったらその日やったライブの音源が欲しい*1。マスタリングなんてそこそこでいいから安価で売ってくれないかな。これ同じ事を年始に怒髪天増子直純が言ってた。

K-POPアイドルブームが巻き起こった理由について、俺もあんまり把握してなかったが

「まず目ざとい東方神起の女の子のファンが、少女時代の魅力に気付き始めた。」

には合点がいった。ブーム初期、周りの男のヲタ友達がSPEED以降日本のアイドル史では空位だった*2ダンスアイドルミュージックとしてのK-POPに流れていくのしか見てなかったから東方神起のラインは全く見えていなかった。

当初TIF*3には全然期待していなかった。チケットは買ったものの、第1回だったこともありグダグダになるんじゃないかなと不安で仕方がなかった。しかし開けてみればイベントは大成功で個人的にも非常に満足度が高かったイベントであった。そして2010年のアイドル史を語るには外すことができない重要なイベントとなった。この本でもTIFプロデューサーでフジテレビ社員である門澤氏のインタビューを収録。

──アイドル戦国時代と言われる今のアイドルシーンをどう見られていますか?
「僕自身は戦国時代という言葉は好んで使わないんですよね。(中略)戦国時代には必ず勝者と敗者がいるじゃないですか。でも敗者が出る必要は一切ないんです。」

「アイドル戦国時代」という言葉があってマスコミが煽るには便利な反面、そういう括りをすることにヲタからは不評だったんだけど、あれはももクロがプロレス的お約束煽りフレーズで使っていただけなので、言葉だけが一人歩きしていた感があるのは当然なんですよ。

「特に1日目の夜に開催した「IDOL Club Night」での爆乳甲子園爆乳ヤンキーら「セクシー☆オールシスターズ」の盛り上がりが異常で、観ていて面白かったですね。」

TIFに行こうと思ったのはそもそもこのセクシー☆オールシスターズ目当てでした。夏祭りっぽい雰囲気を楽しみたかったんだけどホントにこれは楽しかった。恵比寿マスカッツ*4もこっち出てくれれば良かったのに。

「だが、ももいろクローバーは歌詞にメンバー個々の名前を入れ、パート分けや振り付けに、その子にしかできないことを入れ込むことで、個々のキャラクターを入れ替え不可なものにし、チームが勝つためには、この6人で勝たなければいけないという状況を意図的に作り出している。」

だったはずなのに!

「とにかく今は、ライブに行かなければ、グループアイドルの何をも知ることはできないのだ。」

昔からの俺を知っているリアル友達にはよく「いつの間にアイドル好きになったの?」と言われる。そのくらい昔はアイドルに特に興味なかった*5。アイドルはTVで見るもの、ラジオ・CDで聞くもの、というある年代の常識からすると理解出来ない話だろうが、ライブ(現場)はまた別物なんだ。

先日、たまたま旧友のパンクスと飲む機会があり、そこで出た話は「ハードコアでもアイドルでも、ライブ行くようなやつからすればジャンルが違っても本質はみんな一緒。」だった。現場系はみんな音楽とその現場が好きなんだ。

*1:あくまでも理想とする欲しいものであって物理的に実現不可能なのは承知

*2:ハロがさり気なく高度なダンスやってるなどの異論は大いに認める。

*3:TOKYO IDOL FESTIVAL

*4:恵比寿マスカッツは同日幕張メッセ開催の「サマーソニック」に出演していた

*5:夕やけニャンニャン」を見ていたのもほとんどとんねるず目当てだった