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「封印作品の謎」「封印作品の謎2」読了

駅前の書店に一冊ずつ置いてあったので入院中に読むのに買った。実は一作目も店頭でみるのはこれが初めて。以前著者の運営していた「りぞーむ」という掲示板に著者本人と思われる空白投稿者が封印作品ネタをメモしていたのを覚えている。あの時のあれがこういう形で本になろうとはなにやら感慨深い。
ざっと読んでみて封印作品そのものの話よりも、封印作品についての予備知識がない著者故の一からの徹底した裏取り作業に恐れ入った。これが業界の不文律を守らなければならない専門ライターによる検証と一線を画している。PCの前でネットの情報だけ見て何をするでもなくただただ憤慨しているプチナショナリズム溢れる嫌韓厨も少しは見習うといいよ。
時代の英霊ともいうべき封印作品にスポットをあてるということ自体はそれ系のライターなら誰でも思いつくことだろう。やりたくてもできない事情というのは本書でも触れられているが、そういったしがらみのないデビュー作*1だということを割り引いても評価すべきポイントであろう。
あと、昔うちで記事にした「元AV女優、現オタクな小室友里*2に取材しているのも個人的にポイント高い。ネームバリューとしては劣るが、飯島愛より適格だ。

*1:封印作品の謎」

*2:たしかこんな見出しだった。アニオタニュースRemixiesに残ってると思う。